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インコの寒さ対策!工夫して出費を最小限に!

飼育用品

インコが快適に過ごせる温度は平均25度〜28度。年齢や種類によって多少ちがいますが、寒い冬はヒーターが必須。

日中と夜間はエアコンを消していますが、放鳥時間はエアコンをつけ、鳥かご内との気温差が少ないようにしています。

いろいろと値上げが続く中、少しでも出費を抑えるために防寒対策のコツをご紹介。

ヒーターの種類

インコ用のヒーターは主に「保温電球」「止まり木」「パネルヒーター」の3種類。

放鳥時はなるべく部屋と鳥かご内との温度差を少なくしないといけないので、エアコンやファンヒーターも必要になります。

保温電球

電球型の保温器具。いちばん保温能力が高いです。

我が家は自作ラックに鳥かごを置いているのですが、上段の鳥かご2個のまん中に100w、下段の鳥かご1個に60wを設置しています。

保温電球能力の目安

〔20w〕+4℃
〔40w〕+7℃
〔60w〕+10℃
〔100w〕+15℃

ふつうの保温電球は電球がオレンジ色に光りますが、セラミックヒータータイプは光らないので、インコの睡眠を邪魔しません。

逆にオカメインコなどのパニックを起こしやすい性質のインコは、少し明るいほうが安心する場合があるので、インコの性格に応じて検討してみるのもアリ。

家仲間コムというサイトで調べたところ、私の住む地域の電気代目安はこちらでした。

1ヶ月間24時間つけた場合の電気料金目安

〔20w〕374円
〔40w〕748円
〔60w〕1.123円
〔100w〕1,872円

サーモスタットで自動的にオフになる時間があるので、24時間つけっぱなしというわけではありませんが、複数飼いだとけっこう電気代がかかります。

ビニールカバーをかけて暖かい空気を逃さないようにすることで、わずかですが電気代をおさえることができます。

保温電球のメリット
  • すぐ温まる
  • 複数の鳥かごを温められる
  • 電球が切れたら交換できる
  • セラミックタイプは光らない
保温電球のデメリット
  • 電気代が高い
  • 周囲が高温になる
  • 動作中に水がかかると割れる
  • インコが長時間触れていると低温やけどする
  • 工夫しないと火災の危険性がある
  • 別売のサーモスタットが必要

ヒーターを使用する際の注意

ヒーターをコンセントにそのままさして使うと、ヒーターの電源が入りっぱなしになります。
そうなると鳥かごの中の温度が上がりすぎてしまい危険ですので、かならず「サーモスタット」という機器をヒーターとコンセントの間につながなくてはいけません

サーモスタットとは

ヒーターの温度調節をしてくれる機器。
28度設定した場合、温度センサーが28度になると自動的にヒーターの電源を切ってくれる。温度が下がるとまた電源が入り温めてくれる。

保温電球はケージの中?外?

保温電球は「カバー付き」と記載されていますが、金属製の筒なのでとても熱くなります。火災ややけど対策で、さらにカバーをつけたほうが安心。

我が家ではビニールカバーがヒーターに直接触れないよう、ダイソーのワイヤー製品を使ってすき間を作っています。あまりガチガチに覆ってしまうと鳥かごの中があっという間に30℃を越えるので、適度に換気が必要。

保温電球は横向きだと温度ムラができ一部が極端に熱くなるので、縦向きで使用することをおすすめします。

日中はビニールカバー、夜間はさらにラックの前に厚手の布とシャワーカーテンをかけます。

この状態でかごの中の温度は室温15℃、上下段ともにサーモスタット28℃設定で30℃をキープ。サーモスタット25℃設定で27〜28℃でした。

保温電球を鳥かごの中に付ける場合、ヒーター付近のカバーが溶けたという事例があります。ヒーターとに少し隙間があくような工夫が必要。

止まり木タイプ

マルカンから発売されている「ほっととり暖 寄りそいヒーター」

この商品だけでかごの中を温めることは出来ないので、他の暖房と組み合わせて使います。ちなみに寄りそいヒーターはおなじメーカーの三角ハウスに入れることもできます。

寄りそいヒーターのメリット
  • 電気代が安い(1時間約0.14円)
  • 掃除がかんたん
  • 40℃前後を常にキープしてくれる
  • 三角ハウスに入れることができる
寄りそいヒーターのデメリット
  • ケージ全体を温められない
  • 冬季は別の保温器具が必須
  • 長時間触れていると低温やけどになる
  • 三角ハウスに入れると暖かさが半減

付属のパーツで側面に付けるか上に乗るか取り付け方法を選べますが、インコが長時間乗っていると低温やけどをおこします

取り付けるなら側面のほうがまだ安心ですが、それでも低温やけどする可能性があるので、こまめに電源を切ったりタイマーでオンオフするなどの工夫が必要。

三角テントは発情を誘発する可能性があります。保温効果もそれほどないので、過発情しそうなら外しましょう。

ちなみにこちらの三角テント、セキセイインコは全く入ってくれませんでした。鳥の種類や性格によっては無駄になるので、必須というものではありません。

その他の止まり木タイプ

同じメーカーから止まり木全体が温まる商品が販売されていますが、低温やけどをおこしたという事例があります。

インコは人と比べると温度を感じる能力が低いのか、ずっとヒーターにくっついています。触れている部分がやけどしていないか、こまめにチェック。

パネルヒータータイプ

こちらも部分的に温めるものであくまでも補助。お値段は数千円から数万円まで幅広いです。

ヒーターが向いている方向だけは暖かいですが、周囲を温めることはできません。

SANKO製の小型バードヒーターは焦げたという報告が相次ぎましたが、新しいロットからは安全に使用できるよう改良されました。

ブリーダーさんが愛用されているマイカヒーターは15,000円ほどと少々高いですが、遠赤外線で空気が汚れず、サーモスタットも内蔵されています。

60wで表面温度は80度前後。カゴの外に設置するので直接さわれず、低温やけどの心配もありません。

おわりに

保温を不要という人もいますが、雛や老鳥には必須ですし、体調を崩したときに保温してあげないと亡くなってしまう可能性もあります。

わが家は冬にインコの雛をお迎えしたため冬場はエアコンをつけっぱなしだったのですが、電気代がはねあがりました。

今年はエアコンを使用せず自作の棚で囲い、鳥かご周辺のあたたかい空気を逃げにくくしています。スペースの関係で大掛かりに出来ないご家庭でも、木の板や段ボールでもいいので、鳥かごにあたたかい空気をとじこめておくように工夫し、少しでも快適にすごしてもらいましょう。